ハウスダスト

ハウスダストが引き起こすアレルギー反応


ハウスダストが引き起こすアレルギー反応室内のホコリやダニなどによってアレルギーを発症することがあります。アレルゲンとなるホコリやダニのことをハウスダストと呼ぶのですが、それが原因で起こるのはアレルギーだけではありません。
症状が悪化するとそれが皮膚炎や鼻炎、ぜんそくなどの症状を引き起こす、さらに悪化させることにつながってしまうのです。
自宅で過ごしていると自分や家族も何だか体調がすぐれないと感じるのは、ハウスダストが関係している可能性も高いのです。
ハウスダストの発生原因やアレルギー疾患、ハウスダストを予防する方法などについて、理解しておきましょう。

ハウスダストの発生原因

ハウスダストは普通に生活しているとどこの家庭でも発生してしまうものです。まずはその発生原因について知りましょう。

布製品に潜むダニ

ダニが一匹もいない家庭は皆無です。それくらいダニは日常家庭に多く存在すると思っていいでしょう。
そしてダニの発生元となるのがソファーやじゅうたん、布団、まくらなどの布製品全般です。
ダニは人間の髪の毛や皮膚から出る汚れ、ペットの毛、家のホコリなどをエサにして大繁殖します。ダニは目に見えないくらい小さいですから存在が確認しづらいのです。

空気中のカビ

キッチンやお風呂場などの水周りはカビが発生しやすい場所です。湿度が高く、人間の体温くらいの場所はカビが繁殖しやすい条件が揃っているからです。
そしてそのカビの胞子が空気中に浮遊していると、その細菌がハウスダストとなり体の不調を引き起こしてしまうのです。

ハウスダストから引き起こす可能性があるアレルギー疾患

ハウスダストが原因となり、さまざまな疾患が引き起こされます。代表的な疾患について理解しておきましょう。

アレルギー性鼻炎

アレルゲンとなる物質を呼吸で吸い込むと鼻の粘膜がそれに反応してアレルギー症状を引き起こします。
突然くしゃみや鼻水が出たり、鼻がかゆくなったりするのです。花粉症の時期は家に侵入してきた花粉が原因として考えられますが、通年でアレルギー症状が出るときはハウスダストが原因の可能性大です。

アトピー性皮膚炎

子供に多く見られるアトピー性皮膚炎もハウスダストが原因で起こりやすくなります。

皮膚に強いかゆみや湿疹を伴うようになり、重症化することもあります。

原因物質であるハウスダストの量が多いと、症状も悪化しやすくなってしまいます。

気管支炎(ぜんそく)

息をするたびに「ゼイゼイ」「ヒューヒュー」といった苦しそうな音がするのが特徴です。気道が狭くなってしまうため息苦しくなってしまうからです。
約7割は大人になるまでに治ると言われていますが、再発することもあり得ますので十分注意が必要です。

ハウスダストを予防する方法

ハウスダストは毎日普通に生活しているだけでもどんどんたまっていきますので、こまめに清潔にすることが一番の対策になります。

掃除、洗濯をこまめに行う

布製品が多くある寝室やリビングは布からホコリが出やすいため、できれば毎日掃除をするようにします。
ほうきで掃除してもいいのですが、ホコリが舞い上がりやすいですので掃除機で吸い取るかフローリング用のモップを使用するのがおすすめです。
また布製品や寝具も湿気や汚れがたまりやすいので、こまめに洗濯をしましょう。洗濯しただけではダニは落とせませんので、日干しして掃除機で吸い取ります。

湿気をためないようにする

湿度が高くなるとカビが大発生してしまいますので、湿度管理にも注意が必要です。お風呂からあがったときは換気扇を回す、窓を開けるなどして湿気が室内にたまらないように気を付けます。
また温度が上がるとカビの発生リスクが高くなりますので、最後に冷水をかけるなどして室内の温度を下げるのも手段のひとつです。

空気清浄器を活用する

空気清浄器を使用して室内の空気をきれいにすることもおすすめです。空気清浄器もさまざまなタイプがありますが、より高い機能を求めるなら目の細かいフィルターを使用したタイプを選ぶようにしましょう。

まとめ

ハウスダストが原因で起こる疾患も多々ありますので、十分注意する必要があります。日ごろの掃除や心がけが重要になりますので、面倒だと思わずに習慣化しましょう。
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