虫刺されやアレルギーなどが引き起こす症状の中でも最も恐ろしいのがアナフィラキシーショックです。
アナフィラキシーショックが重症化してしまうと、最悪の場合は命を落とすことにもつながります。誰もがアナフィラキシーショックの症状を起こす可能性はありますので、その症状や対処法、治療法について理解を深めておきましょう。
目次
アナフィラキシーショックはどんなときに発症するの?
アナフィラキシーショックとは発症後、短時間で全身にアレルギー症状が出ることです。
アナフィラキシーショックの原因
日本でもアナフィラキシーショックが原因の死亡者は毎年50人前後います。その理由として多いのがハチによる毒です。
スズメバチは猛毒を持っているハチとして有名ですが、その毒ではなくアナフィラキシーショックを起こすことで死亡するケースが多いのです。
他にも多いのが薬物による原因です。薬を服用する、予防注射を受けるなどしてアナフィラキシーショックの症状が出てくるのです。
食べ物にも注意
食物アレルギーを持っているかたも多く、それが原因でアナフィラキシーショックを起こすこともあります。
テレビのニュースでも子供が給食を食べてアナフィラキシーショックを起こしたと報じられたように、食べ物のアレルギー症状が重篤な被害を引き起こすのです。
アナフィラキシーショックになるとどんな症状がでるの?
アナフィラキシーショックの主な症状について知っておくと、症状が出ていることにすぐに気が付くことができます。結果的に早期発見早期治療につながり、重篤な被害に陥ることを防げます。
全身症状
アナフィラキシーショックは全身にアレルギー症状が出てきます。全身の皮膚にじんましん、かゆみ、皮膚の赤みといった症状が出てきます。
粘膜の症状
くちびる、舌、口の中、まぶたが赤くなる、腫れるといった症状が出てきます。
呼吸器系の症状
アナフィラキシーショックが起こると皮膚だけでなく呼吸器系の症状も出てくるので注意が必要です。
主な症状としては息切れ、呼吸困難です。それに伴って血圧低下、失禁といった症状も出てきます。
アナフィラキシーショックが出た時は!対処法・治療法を解説
アナフィラキシーショックが起こってしまったときは、適切な対応を取ることが求められます。そのまま症状がすすむと深刻な状態に陥る危険性が高くなります。
軽い症状の場合
全身に皮膚症状が出てきたなど比較的症状が軽い場合は、抗ヒスタミン薬を用いること症状緩和を試みます。抗ヒスタミン薬はアレルギー症状を抑える効果が期待できるからです。
また軽い呼吸器症状が出てきたときは、気管支を拡張する薬が用いられますし、症状が少し重いと感じられる場合は、経口副腎皮膚ステロイド薬などの内服薬を用います。
症状が重いときは
意識障害、ぐったりしている、呼吸困難など症状が強いとみられる場合は、速やかにアドレナリン注射を用いるのが適切です。
過去にアナフィラキシーショックを起こしたことがあるという方は、自分でアドレナリン注射をすぐに打てるように携帯しておくと安心です。
ただしアドレナリン注射を入手するためには医師による処方が必要となります。しかも数年前より健康保険が適用されるようになりましたので、少ない負担で万一に備えられます。
アドレナリン注射は万が一の時に使用する物ですが、正しく使用できないと十分な効果が得られません。
症状が起こったときに自分で注射ができればいいのですが、誰かに打ってもらうことも視野にいれて、親しい人には使い方を教えておくと安心です。
まとめ
アナフィラキシーショックは最悪の場合、死亡することもある症状です。早めに症状が現れていることを確認して、適切な対応をとることが鍵になります。
もしも症状が悪化してしまったときは、自分で何とかしようとせずに速やかに救急車を呼びましょう。
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