疾患

アレルギー性喘息(ぜんそく)とは?喘息が発生する原因に迫る

アレルギー性喘息ぜんそくは主に子供に多く見られる症状であり、成長とともに改善していくケースがほとんどです。しかし中には成人してからもぜんそく症状に悩まされるケースも少なくありません。
ぜんそくと一口に言ってもさまざまな種類があり、その中にアレルギー性ぜんそくというものがあります。
アレルギー性ぜんそくとはぜんそくを引き起こす原因となるアレルゲンに触れることで、ぜんそく症状が出てしまうことです。
アレルギーに悩む方も多いですから、アレルギー性ぜんそくの症状や発生原因、症状を緩和させる方法について知っておくと役立ちます。

アレルギー性ぜんそくとは?

ぜんそくの主な種類は小児ぜんそく、気管支ぜんそく、思春期ぜんそく、成人ぜんそく、アスピリン喘息、アレルギー性ぜんそくなどがあります。
中でもアレルギー性ぜんそくはいくつかあるぜんそく症状の中でも6~7割という高い割合を占めているほどです。

アレルゲンが原因で起こるぜんそく

特定の食べ物を食べるとじんましんやかゆみの症状がでる食物アレルギーのように、アレルゲンが原因で起こるぜんそく症状のことです。
食物アレルギーの症状としても、ぜんそくのように呼吸器に症状がでることもあるのです。

アレルギーぜんそくの特徴

アレルギーぜんそくは一度発作が起こると、送れて二度目の発作が起こることがあるのが症状の特徴になります。
アレルゲンに触れると約15分から30分でぜんそくの症状が現れ始めて、約1時間で症状がだんだんと治まってきます。
ところがアレルゲンに触れてから数時間後に再度、発作が出てくることがあるのです。しかも後で起こった発作のほうが、症状が重いことがありますので、十分な注意が必要なのです。

アレルギー性ぜんそくの症状が発生する原因と仕組み

アレルギー性ぜんそくが起こるのは、特定のアレルゲンに触れることが主な原因です。アレルゲンになりやすい原因と、ぜんそくが起こる仕組みについてみていきましょう。

主なアレルゲン

アレルギー性ぜんそくを引き起こすアレルゲンとして考えられているものは、いくつもあります。

まずはペットの毛やふん、ハウスダスト、ダニ、カビなどが考えられます。

これらは一般家庭でも空気中に蔓延しているものばかりですので、誰でもアレルギー性ぜんそくを引き起こす危険性があります。

他にも花粉もアレルギー性ぜんそくを引き起こすアレルゲンになり得ます。花粉症の季節になると呼吸器が苦しいという方は、アレルギー性ぜんそくを発症していると考えられます。

ぜんそくが発生する仕組み

ぜんそくは空気の通り道である気道が狭くなることで起こる症状になります。アレルギー性ぜんそくの場合、アレルゲンとなる物質に触れると粘膜が赤くはれてきて、気道を狭めてしまいます。
その影響で呼吸が苦しくなったり、咳き込んだりしてしまうのです。

アレルギー性ぜんそくの緩和方法

ぜんそくの症状が出てくると呼吸も苦しくなりますので、本人が最もつらいでしょう。もしもぜんそくの症状が出てしまったら、少しでも症状緩和につながる対策をとることで重症化を防げます。

薬の吸入をする

ぜんそくの症状を持っていることがわかっていれば、病院を受診して吸入薬を処方してもらえます。
発作が起こっている時は気道が狭くなっていますので、薬で気道を広げるようにします。アレルギー性ぜんそくの場合、自分では気を付けていてもアレルゲンに触れてしまうことは100%避けられません。
万が一発作が起こったときのことを考えて、常に吸入薬を携帯しておくと、万が一の時も安心です。

温かい物を飲ませる

ぜんそくの症状が出ている時はできるだけ気道に刺激を与えないように、気道を広げる処置をしてあげることが緩和につながります。
吸入薬を使う以外の方法としては、温かい飲み物を飲むことです。温かい飲み物の中でも紅茶には気道を広げる働きがあると言われていますので、発作が起こっているときに飲ませるのに適しています。
また発作が起きている時は痰がたまりやすくなっていますので、背中をたたいたり、上半身を傾けてあげたりすると痰を吐きだしやすくなります。

まとめ

アレルギー性ぜんそくは、症状が悪化すると命を落とす危険性もありますので適切な対応が求められます。
もしも吸入薬などを試しても症状が改善しないときは、すぐにお医者さんを受診するようにしましょう。
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